歩くスピードで暮らす

京都の片隅から、ライフハックを横目でみながら気づいたことや、気に入ったことなど思いつくままに

しゅ・・・じゅ・・・

しゅ・・・じゅ・・・って書きましたけど、なんか良く分らん題ですよね。

漢字で書くと「呪」。

あ、でも別に悪意や殺意は置いといて、固定観念というか、レッテル貼りとか、まあ、もうちょっと軽いようなそれでいて根本のようなことをぼんやりとかんがえてたわけです。

 

「たとえばだ。この世で一番短い呪とは何だろうな」
「一番短い呪?」
わずかに考えて、
「おれに考えさせるなよ、晴明。教えてくれ」
「うむ。この世で一番短い呪とは、名だ」
「名?」
「うん」
晴明がうなずいた。
(中略) 
「この世に名づけられぬものがあるとすれば、それは何ものでもないということだ。存在していないと言ってもよかろうな」

夢枕獏の「陰陽師」 第一話「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること」から

 

名前がなくても、私は私ですけど、私の名前でない私は多分ちょっと違う私なんでしょうね。

 

どうにも相性の悪い人には「あの馬鹿○○」などとつい言ってしまいがちですが、「あの馬鹿○○」ってのも呪いかもですね。

 

今度試しに「あの馬鹿」のかわりに「○○ピョン」とでも心の中で呼んでみましょうか?

それとも「両親が大切に育ててこられた○○」とでも呼んでみましょうか?

 

そんなちょっとしたことで自分の視界の中の収まりがよくなるなら儲けモノだと思うけど、どうだろう?明日ちょっと試してみます。